MICS杯

9月5日〜25日の期間に、MI/CSコースの学生を対象にFPGAを使ったゲーム大会(MICS杯)を開催しました。MICS杯ではゲームを設計する設計部門、作ったゲームをプレイする競技部門があり、参加者はそれぞれの部門で競い合いました。

MICS杯では前期のJ1実験で使用したリモートで操作可能なFPGAボードを使用しました。このFPGAボードではGUIアプリケーションを使ってFPGAボード上のスイッチを操作したり、カメラからオシロスコープの波形を確認したりすることができます。

※リモート操作可能なFPGAボードについてはこちらの記事でも紹介されています。

設計部門は5日から23日まで行われました。最終的に3つのゲームがエントリーしました。

・Light out:全てのランプを消すようにスイッチを押すゲーム

・FPGAマインスイーパー:周辺の地雷の数から地雷の入ってないマスを見つけるゲーム

・洞窟Run:岩(上の波形)を避けながら洞窟を走るゲーム

競技部門では24日に予選が、25日に決勝戦が行われました。表彰式では藤井雄大さんが優勝、ブシャダさんが敢闘賞、桃太さんが設計部門賞で表彰されました。

MICS杯は公式Twitterアカウントもあります。Twitterでは設計部門で投稿されたゲームの動画での紹介などをしています。是非ご覧ください!!

https://twitter.com/MICScup_uec











※ここから先はMICS杯の裏話

MICS杯は成見研主催で開催されました。

成見研究室では毎年9月に夏の合宿を行っています。夏合宿では昼間に旅行先で遊んだり、夜にB4の学生の卒研中間発表の練習をしたりします。しかし今年は新型コロナウイルス感染症の影響で合宿は中止となりました。そこで合宿の代わりとなったイベントがMICS杯だったのです。

予選・決勝を行った24日、25日の午前中は研究室で密を避けながら発表練習をしました。午後はご飯を食べにお出かけをして、夕方からMICS杯の準備、開催をしました。

25日のお昼は調布飛行場に隣接するプロペラカフェに行きました。

窓から見える滑走路

プロペラカフェのハンバーガー

VRフライトシミュレータを体験する成見先生

前期CED TAを振り返って。CEDのオンラインでの取り組みのまとめ

2020年度 I類(情報系)計算機室 (CED) のTAの青見です。本日は、CEDにおける今年度前期のTA業務について軽く振り返ってみようと思います。

本記事執筆時点でのCEDのHP (https://www.ced.cei.uec.ac.jp/) の様子

多くのI類の学生の皆さんは御存知だと思いますが、主にI類・I専攻の学生向けの計算機室として、西9号館に”CED”が設置されています。私たちCED TAは、主に計算機室の閉館作業や、現地での利用者の質問対応等を行う……予定でしたが、昨今の新型コロナウイルスの影響もあり、今学期はCEDのオンラインでの取り組みの補助業務を行っておりました。

今学期より始めた取り組みのうちの一つとして、”Zoomオフィスアワー”があります。これは、決まった時間にCED TAがZoomのミーティングルームを開放しておき、時間内の好きなタイミングでCEDの利用方法や、オンライン講義のための設定補助をしていました。

CEDのHP (https://www.ced.cei.uec.ac.jp/) 最下部の”Zoomオフィスアワー”

私自身も、本URLを見つけていらっしゃった方や、事前にCED宛にメールを頂いた方を中心に何人かの補助をさせていただきました。お役に立っていれば幸いです。

また、普段リモート接続されなかった学生の方を中心に、CEDと手元のPCとのファイルの送受信の方法について問い合わせをいただくことがありました。これに合わせ、scpsftpといったコマンドの使い方や、MobaXtermを用いたGUIによるSFTPのファイル送受信方法の資料を作製し、CED HPに掲載していただきました。

CEDのHP (https://www.ced.cei.uec.ac.jp/) 中段部「お願い」に掲載していただきました!

簡易的な資料ではありますが、こちらの資料を通して「意外と簡単だな」と思って、積極的に利用していただけると幸いです。後期になるとCEDの利用者も増えると思いますが、わからない方はぜひ一度目を通してみてください。

さらに今年度CEDでは、CEDのGUI環境を実行するためにVNCの利用方法をHP上に掲載しています。こちらのVNC Viewerの設定方法も調査し、記載させていただきました。情報数理工学/コンピュータサイエンス実験第一のJ1実験では、CEDの計算機にインストールされている回路設計のためのアプリケーションをGUI上で動作させる必要があり、非常に多くの人に利用していただきました。私たちも、実際にJ1実験の時間に実験のZoomに参加し、導入の補助を行いました。今学期のJ1実験に関しては下の記事を御覧ください。

後期はI類1年生の利用も増え、今までCEDを使ったことのない利用者が増えることが予想されます。そういった学生が使いやすいように、出来る限りのサポートをさせていただきたいです。よろしくお願いいたします。

J1実験:論理回路(オンライン実験)の紹介(2020/8/14)

こんにちは!I類(情報系)計算機室管理者の島崎です。本日は、I類(情報系)3年次の情報数理工学実験第一・コンピュータサイエンス実験第一のJ1課題(論理回路)についてご紹介します。
※昨年の投稿はこちら

電通大は現在、新型コロナウィルス感染症の影響で、前期授業は原則、オンラインで実施しています。
その中で、実験もオンラインで実施することになりましたので、I類(情報系)成見先生、赤池先生と遠隔で実験が可能なリモートコントロールアプリとFPGAボードを開発しました。

従来は、学生がFPGAボードやオシロスコープを操作して実験を行うのですが、オンラインだと操作ができません。
そこで、下記のようにFPGAボードとオシロスコープを遠隔で操作するための基板を新たに開発し、Arduinoを用いて操作する仕組みを25台分用意しました。具体的には、下記のようになっています。

開発には、実際にJ1実験を受講したことがある大学院生のTAも協力してもらい、CAD化や半田付けを担当してもらいました。

実験は、7/8 から 8/5 に3つの組に分けて、Zoomを用いて実施しました。学生は、遠隔での実験に苦労しており、頑張ってレポート書いています。今後、遠隔での実験方法を検証するために、実施したアンケートとログデータを分析して論文にまとめる予定です。今後、オンラインでの実験や演習についてI類(情報系)の様子を学生が発信してくれる予定ですので楽しみにしてください!※学生と教員と協力して、なるべくI類(情報系)の様子が伝わるよう努力いたします、、。

J1実験:論理回路の紹介(2019/7/10)

こんにちは。Ⅰ類(情報系)計算機室管理者の島崎です。私は Ⅰ類 (情報系) の学生や教員の教育を支援する技師という職員です。今回は、私も担当している3年生の実験を紹介します。情報数理工学実験第一・コンピュータサイエンス実験第一(MICS実験第一)は、情報数理工学プログラム(MIプログラム)とコンピュータサイエンスプログラム(CSプログラム)3年生前期必修科目です。実験は、J1からJ8の8つのテーマがあり、今回は、J1実験の論理回路実験を紹介します。

実際に学生が実験を行っている様子。計算機上で設計した回路をFPGAに書き込み、オシロスコープで波形を観測している。

J1実験では、論理回路と呼ばれる電気信号のONとOFFを1と0の2値で表現した回路を、FPGAというプログラムで回路を作成できるハードウェア上に設計する実験を行います。

論理回路は、2年生の「論理設計学」という講義で学びます。J1実験では、私の先輩である奈良岡学術技師が開発した、オリジナルのFPGAボードを用いた実験を行うことができます。 Ⅰ類(情報系) では、他にも多くの実験・演習・工房授業があるので、今後も紹介していきます!文責:島崎